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29章
ダール川
 木を引っこ抜きながら、森を通り抜け、湖を作り、岩を穿ち、崖を飛び下りて、流れを広げながらどうどうと海への旅を続けたストール川が、名を捨てて東ダール川と西ダール川になったわけ。
30章
男の子のわけまえ
古い鉱山町
 ワタリガラスのパタキが飛び込んだいおう小屋の窓が閉じて出られなくなった。助けられるのはニルスだけ、ハトのアーガルの伝言で助けに行くのだが、ニルスが壁をノミで突いたくらいでは・・・・。
ファールン鉱山のむかし話
 銅がたくさんとれる山を持つ大男が財産を二人の娘に分けることに。それには、約束があった。銅山を見つけた者があったら、だれかに銅を見せないうちに殺さなくてはならない。上の娘は強くうなづき下の娘は気弱に考え込んだ。大男は、財産の2/3を姉に、1/3を妹にやった。
31章
ヴァールポリイ祭りの夜
 こどもたちがクリスマスイブのように待ち焦がれている4月30日。燃えるものはなんでも集めておく、暗くなるのを待って、山になった薪に火がつけられる、村々、町々で100ヶ所以上もの火が燃え盛る、こどもたちは、何処よりも大きく、何処よりも長く燃やそうと必至。大人たちは、コーヒーを飲みながら昔話に花を咲かせるのだった。
ミール=チェルスチの話
 来る年も来る年も不作つづきで ダラーナの若い者は、200キロも歩いてストックホルムへ出稼ぎに行かなければならなかった。庭仕事、給仕、いと紡ぎなんでもやって金を貯めて帰ってきては弟妹を食べさせた。いざというときには王様でさえ ダラーナ人をたのみにした。
32章
教会堂
 レッドビーク教会の堅信礼、人々は雪のように白い羊の毛皮の上下で雪の中を行く。ガグネーフのお葬式に人々は緑の胴着に赤い上着、色とりどりの房のついた布をかぶって。フローダの教会堂では結婚式があって、花嫁は金の冠、花やきれいな色のリボンで飾って・・・・。
33章
洪水
洪水
 5月メーラレン湖の北の地方では、一日雨が降ると、雪は本気になってとけはじめ春の小川が流れ始める。ほうぼうにできた小川はいっぺんにメーレラン湖に注いで、これが時にとんでもないことになる。
イェールスタ湾のハクチョウたち
 洪水で受難した白鳥たちを救おうと駆けつけた アッカ隊長とガンの群れ。ところが、誇り高い白鳥たちは一行の中にガチョウのモルテンを見つけて大憤慨。モルテンは白鳥たちに囲まれて危うく羽を全部抜かれそうになる。
新しい番犬
 ニルスを追いかけてきた きつねの「ズル」。危ういところだったが、ある家の番犬と力を合わせて、ニルスがきつねの「ズル」の首に鎖を巻きつけて捕まえた。
34章
ウップランドの伝説
 ウップランド地方の勉強が難しいという子供におばあさんが伝説を語る。地味のやせた貧乏な州であるウップランドが、ものごいに出かけた。3つの州から、土、川など不要なものをもらいあれこれ考えて土地作りをした。他の州は、自分たちのやったもので立派な州を作ったのを知り悔しがったが、いちばんりこうで仕事ができる州と認めざるをえず、王様の首都はウップランドに置くことになった。
35章
ウプサラ
大学生
 優秀で友人も多い大学生が、卒業試験を受けて就職するばかりになった。彼とは対称的な内気で元気のない万年学生が持ってきた論文を誤って風にとばしてしまった。成功を約束したすばらしい論文をなくしてしまったのが気がかりで自分の試験も不合格になってしまった。大学生が論文を返さないので、万年学生は精魂込めて書いたものが役に立たないものと勘違いし、病気になってしまった。
春祭り
 バタキにつれられて春祭りのウプサラへ来たニルスは大学生になることは名誉で幸福なことと教えられる。バタキが、人間になるには、ニルスになりかわりたい人と出会い、ある言葉をいえとそそのかされる。
人間にもどるか
 ニルスが大学生と話をする。身の上をきき、大学生は今の自分はニルスになれたらいいと話す。バタキはそそのかすが、ニルスはバタキに原稿をとってきてくれるよう頼む。原稿を大学生に返してしまい、ニルスは人間と入れ替わらなかった。友達を裏切ることはけがらわしいことだと思ったから、モルテンを裏切らないためだと気持ちを話す。
36章
ダンフィン
水に浮かぶ都
 ダンフィンの故郷にガンたちはたちよる。そこはもやで、水に浮かんでいるように見える都であった。
姉妹
 実はいじのわるいダンフィンの姉妹は 妹が美しい雄がちょうモルテンのお嫁さんになることに嫉妬する。お姉さんたちにそそのかされてダンフィンはモルテンを危険なめに合わせてしまうが、そのたびにニルスが救う。姉さんの一人が群れにまぎれて出発し、ばれるとニルスをモルテンから奪い、海におとす。
37章
ストックホルム
 ストックホルム スカンセンのバイオリン奏者で貧しい老人クレメントは漁師からニルスを買いとり助けてやる。クレメントはストックホルムの成り立ちを老紳士のなりをした国王から聞く。海の乙女の伝説、丸太でかためられた中洲(ホルム)と呼ばれるようになった理由、スウェーデン人みんなの家であるわけなど。
38章
ワシのゴルゴ
谷間
 撃たれて死んだワシの親のかわりに、アッカがワシのひなを育てる。アッカを親だと思い、ガンとして育つが、ある日自分がワシだと知る。ワシらしく生きようとするゴルゴを許せないアッカと仲たがいしてしまう。ゴルゴは、大盗賊として知られるようになるが、ガンとして遊んだ時代をなつかしく思う。
とらわれの身
 スカンセンのおりにとらわれてすっかり覇気がなくなっていたゴルゴをはげましニルスが金網をきり逃がしてやる。ニルスは、クレメントとの青いうつわで食事を出したら自由の身だという約束があるため逃げない。そこをゴルゴが無理やり連れ出す。
39章
イェストリークランドの空の旅
高価な帯
 ニルスはゴルゴが勝手に連れ出し、自分に約束を破らせたことに腹をたてていたが、クレメントを探そうという提案にのる。岩山でスウェーデン国旗を掲げた行列がのぼってくるのを見つける。
植林の日
 植林の日 山火事で山の自然が荒廃した様子。子供たちが山肌に植林するのに、触発されて大人も作業に参加する。森を守るのは次の時代の人たちのための記念碑のようなもの。
40章
ヘルシングランドの一日
一枚の葉
 ゴルごの背に乗って上空から見ると、ヘルシングランド地方は葉っぱのように見える。家畜と人々の行列が森へやってくる。ゴルゴがクレメントを見つけてくれる。クレメントは、ニルスと青いおわんの約束のこと、王さまと話したことをいい、勝利する。
動物たちの新年前夜
 動物たちの新年前夜 話くらべ。ベルナードはお坊さんの不思議な体験を語る。「お坊さんは自分の馬が熊やおおかみが集まる山のいただきでおおみそかに、森の精に死の宣告をされるところを助ける。野獣のえじきになる家畜のことを考えてやれといういましめか」。
41章
メーデルパッドで

 メーデルパッドの林業の様子をニルスは自分の故郷と比べて、きつい仕事と思う。また富んだ村の様子、筏師、材木が川を下る様子、製材所、森の産物で栄える北の町の様子をゴルゴと見る。

42章
オンゲルマンランドの朝
パン
 ニルスはおかみさんが野蛮な猛鳥と思われているゴルゴに自分の焼いたパンをくれたことに感動する。人間にもどれたらお礼をいおうと決める。

山火事
 山火事が恐ろしい力でおそってくる。人々が消火し山は助かる。